12時間労働がきつい・・・そろそろ限界と感じた瞬間とは?
あの瞬間
プツっと何かが切れた感じがした・・・
朝5時に家を出て、帰るのは18時半過ぎ
あの日は
いつもと同じ朝だった。
朝3時50分に起きて
シャワーを浴びる。
シャワーを浴びないと目が覚めないし
中年のオッサンは
加齢臭がひどくて
職場の人も家族にも迷惑だから。
シャワー後は
お決まりのメニューであるお茶漬けをかき込む。
別に
お茶漬けが好きな訳ではなく
後に控える歯磨きが楽なように
具が少なく歯に挟まるモノがほとんどない
安い茶漬けを食べるだけが理由である。
歯磨きを終えると
さっさと作業着に着がえ
5時過ぎには車に乗り込んで会社へ向かった。
この後
家に帰りつくのは
早くても13時間30分後である。
間もなく
地獄の1日が始まるのだ。
昼休憩なしが2ヶ月連続

会社へ着くと
休む間もなく12時間は働いた。
何故なら
トラック運転手は、ブラック企業がほとんどであり
私の就職した会社も
基本に忠実なブラック企業であった。
何事も基本が大切です!
10時休憩や15時休憩と言う言葉も概念もなく
昼休憩すら2ヶ月連続で無かったこともあった。
正確には
昼休憩がトイレへ駆け込む2分だけの期間が
2ヵ月連続だった事もあった。
昼休憩が完全ゼロの日も日常茶飯事だった。
トイレは
我慢できるだけ我慢です。
これを
週1の休みで
毎日繰り返すのだ。
これだけ働いても
手にできる給料は驚くほど安かった・・・
手取り年収は、たったの250万円

手取り月給は
毎月20万円いくかいかないか。
ボーナスは
年2回・5万円ずつ。
合わせて
手取り年収は250万円。
シンプルで
実に分かりやすい給料体型系ですね。
何事もシンプルさが大切です!
正確に言うと
手取り年収250万円にすらなっていませんね。
脅威の給料だったと思います。
こんな
劣悪な労働環境ですが
不思議と本気で転職活動しようと思わなかったです。
会社を愛していたのでしょうか?
いや違うんです。
頭がボーっとして転職サイトを見る気力も失せる

毎日12時間・13時間
時には
16時間労働もしてましたが
これだけ働くと頭がボーっとして
思考能力が低下していくのが自分でも分かる位です。
遠い意識の中で
何となく
「このままではマズい。」
「このままだと死ぬ気がする。」
「向こうの世界から呼ばれている気がする。」
と
何となく分かってはいるんですが
それでも疲れ切って何もできないんです。
「転職サイトくらい覗くべきだよな。」
とは
頭では思うんだけど
疲れ切ってしまって転職サイトを覗く気力すら無くしていました。
「でも何故、そんな職場に就職してしまったの?」
そう思った方もいるでしょう。
事情があったんです。
40代での転職はまともな仕事に就けない現実

私は、元公務員でした。
公務員なんて
なるのは大変でしたが中身は酷いもんです。
働いているのは
無駄にエリート意識の高いアホで業務効率も恐ろしく悪いです。
給料も
みんなが思っている程もらっていません。
あほ臭くて40代前半で辞めてしまったんです。
正直
「元公務員の肩書で何とかなるだろう?」
と言う
甘い気持ちもありました。
現実は
本当に厳しかったです。
そこらの塗装工場の面接ですら
「公務員をを辞めちゃうような人が、民間で勤まる?」
みたいなことを言われましたから。
正直かなり屈辱でした。
どこにも行く所がなかったので
退職金で大型免許取って
トラック運転手になりました。
トラック運転手意外に
働けるところがなかったんです。
それから
来る日も来る日も
12時間13時間労働を続けました。
それでも3年半ひたすら耐え抜いた
仕事は
まじめに取り組みました。
自分のポリシーと言うか性格なんだと思います。
ブラックだろうと何だろうと
労働基準法上等!みたいな会社でも仕事はきちんとやる!
それが良いか悪いか別に
仕事は一生懸命にやりました。
あんなブラック企業でも
昇進の話を度々もらいましたが
ずっと固辞し続けました。
厳しい言い方をすれば
あんなブラック企業で偉くなる位なら
公務員の時に偉くなった方が遥かにマシでしたからね。
極めて厳しい労働環境で
合計3年半も
必死に頑張り続けました。
あの日も
いつもと同じように
真面目に仕事に取り組んだのです・・・
上級者コースを死に物狂いで頑張る
あの日
私は上級者コースの担当でした。
仕事は
真面目にやっていたので
荷物が多く遠方で時間設定も厳しくて
ベテランさんですら敬遠するコースです。
バカな私は
こんな大変なコースを担当する事に
少し誇りすら感じていたのです。
「私も上級者コースを任されるようになったか・・・」
愚か極まる大馬鹿野郎です。
あのコースは
速度超過に信号無視をしまくって
走り回って
死に物狂いで頑張って
ようやく時間に間に合うか?間に合わないか?
そんな
凄まじい厳しいコースでしたので
あの日
私も必死になって頑張りました。
しかしです。
頑張っても頑張っても
なかなか時間に追いつかなかったんですね・・・
頑張っても頑張っても時間に追いつかない

体調は
けっこう良かったです。
天気も良かったです。
コンディションはバッチリなのに
頑張っても頑張っても
納品時間に追いつかないんです。
私は
自分の能力を否定されてるような気がして
だんだん焦ってきました。
「今日は、どうした?」
「いつもなら、とっくに追いついてる頃なのに・・・」
死に物狂いで頑張ってるのに
時間に追いつくどころか
少しずつ時間に遅れていきます。
ついには
めんどくさくなってきて
時間に間に合わせる事を諦めてしまったほどでした。
「なんかアホ臭くなってきた・・・」
すっかり疲れ切った私ですが
何とか納品を終えて
会社への帰路へついたのでした。
最後の倉庫への納品は
予定より30分も遅れていました。
「あんなに頑張ったのに何故・・・」
暗澹たる気持ちで
会社へ向かった私でしたが
追い打ちをかけるような事が起きます。
びしょ濡れに・・・帰りは、無上の雨

帰りの道中
無情にも雨が降り出しました。
雨が降ると
倉庫でのパレット下ろしの際、びしょ濡れになるのです。
「今日は雨降る予報やなかったやん。」
しかも
急な雨で帰りの道路は大渋滞。
いつになっても会社へ帰りつきません。
「今日は、とことんついてない日やな・・・」
何とか気持ちを落ち着かせようと頑張りますが
イラついてきて仕方がありませんでした。
雨が降って渋滞している事や
帰ってから濡れる事にイラついていたのでありません。
何にイラついていたのかと言うと・・・
こんなに頑張っているのに・・・
「こんなに頑張っているのにナニコレ?」
「こんなに死に物狂いで頑張った結果がコレ?」
「ここまで頑張ったのに、この仕打ち何なの?」
なんか
これまでの生き方自体を全否定されたような
全てを否定されたような気がしてきたのです。
こんな
明らかに出来ない時間設定のノルマを作る会社にもムカついたし
そのノルマを達成して
その気になっていた自分自身にも
嫌気がさしてきたのです。
「今まで何やってたのかな?・・・」
ふと
こんな考えが頭をよぎりました。
こんな生き方おかしいんじゃないか・・・
「何か、おかしくないか?」
「こんな人生たのしいか?」
「この生き方おかしくないか?」
「なんか馬鹿みたい・・・」
突然
言いようのない空虚感と言うか
諦め感と言うか
体の力がフッと抜けたような不思議な感覚になったんです。
「今まで何もいい事なかったな私の人生・・・」
あの時のアノ感覚は
今でも忘れられないです・・・
もう無理かな?何かがプツっと切れた感じが・・・

何かがプツっと切れたような
そんな感じがしました。
これまで
自分なりに必死に頑張ってきたが生き方を間違っていた。
こんな生き方は
もう終わりにしよう!
どうせ頑張るなら
会社の為ではなく
自分の人生のために頑張るべきではないか?
今まで
何も考えず
ただ目の前の仕事に全力を尽くす・・・
何の意味もないことが証明されてしまって
これまで
ずっと頑張っていたことから
解放されたような緊張の糸がプツっと切れたような気がしたのだった。
うすうす気がついてはいたのに
現実逃避をして逃げ回っていたあの事実を
ついに認める瞬間が来たのだった。
12時間労働きついな。もう限界かな・・・
12時間労働きついな。
もう限界かな・・・
身体の力がつけてしまったような気がして
もう頑張れないかなと思った瞬間だった。